
猫の病気の中で多い腎臓病ですが、
シンプリーは腎臓病の予防になるのかな?
と疑問に思われる方もいらっしゃるのでは
ないでしょうか。
シンプリーは、一般で市販されていない為
ネット通販でしか購入できません。
慢性腎臓病の猫を見送った事と、急性腎臓病から
尿路結石になった猫を飼っている立場の飼い主として、
知識があまりない方や老猫(シニア)さんを飼って
いられる飼い主さんでシンプリーキャットフードの
購入を迷われている方のために色々まとめてみました。
目次
シンプリーキャットフードは腎臓病の予防になる?腎臓病とは

猫の腎臓病とは、腎臓の働きが悪くなり体に溜まった
老廃物をオシッコで排出する事ができなくなる病気です。
腎臓病と言っても、種類が急性腎臓病と慢性腎臓病に別れます。
急性腎臓病は、名前の通り突然腎臓の機能が悪くなり
オシッコが排出されなくなる症状です。
早い段階で内服や点滴などの治療を行えば、
改善の余地はあります。
腎臓病でも圧倒的に多いのが慢性腎臓病ですが、
進行は老化と共に緩やかにだんだん腎臓の働きが
悪くなり機能しなくなるという病気です。
一度、慢性腎臓病になると完治はしません。
血液検査で分かるのですが、症状が出ている時点で
腎臓機能の75%が機能しなくなっています。
今後は、残りの25%の腎臓の機能を負担なく
過ごさせるかの治療になります。
見逃せない猫の腎臓病の初期症状とは?

では、慢性腎臓病の初期症状としてどんな症状があるのかご紹介します。
- 水を多く飲む
- オシッコの量が多い
- 食欲不振
- 元気がなくなる
- 体重が減る
- 毛並みが悪くなる
- 吐く
- お腹がふくらむ
- 口臭がする
初期の症状は、水を多く飲むようになったり
オシッコが匂わなくなるのが特徴です。
シンプリーの切り替えを検討する前に、
このような症状が出ていないか体調をチェックして下さい。
シニア(老猫)になり、食欲不振になってきたから
キャットフードの切り替えを考えられる方も
いらっしゃいますが、腎臓の機能が落ちてきている
可能性もあります。
ただの食欲不振だと思わず、おかしいと思った場合は
病院での診察を先に優先してあげて下さい。
なぜ年齢によって発症率は変わるのか?

腎臓病は、年齢によって発症率はあがります。
ですが、遺伝的なもので子猫でもかかりますし
若い成猫でもかかります。
一般的には、猫は7歳から老化が始まり10歳になると
立派なシニア(老猫)に入ります。
老化と共に、腎臓病の働きも衰えてきますので
10歳頃から腎臓病は起こりやすくなると言われています。
ですから、シニア(7歳から)に入ったら日頃から
飼い主さんが体調の変化に気を配ってあげる事が必要です。
シニアさんは6ヶ月~1年に1度、病院で血液検査や尿検査を
してあげると早期発見に繋がります。
なるべく子猫の時から病気のリスクを減らすために、
添加物が入ったものや穀物でかさ増しされた市販された
キャットフードは避けた方がいいでしょう。
急性腎臓病から尿路結石になった経験!

上の画像は、愛猫の11歳のチンチラシルバーです。
1歳になる前に急性腎臓病から尿路結石になりました。
離乳食の切り替えで、ウエットフードも食べさせて
あげようかな?と考えていた頃に突然体調不良に。
トイレもちゃんとできていたのに、オシッコを
チョロチョロ中腰で出そうとしていて出したいけど
出ない感じ。
1~2歩歩いてはまた中腰になり、
様子がおかしいので病院にいくと急性腎臓病から
なるストラバイト結石と診断。
『尿管にストラバイト結石が詰まり、オシッコが
出ない状態です。』
と担当の先生に言われました。4日間、尿管に管を通し
入院しています。
ちゃんとしたキャットフードを選んであげていたのに、
何故だろうと辛かったです。
先生の話では、腎臓病は大人になって発症する場合も多いけれど、
遺伝や体質で子猫の時に発症する場合もあると説明してくれました。
つまりうちの子は、腎臓病になる体質で生まれてきた事になります。
以来、11年病院からすすめられたロイヤルカナン
PH2尿路結石のフィッシュ味を食べています。
慢性腎臓病の猫を見送りました

上の写真の猫は、15歳で慢性腎臓病と診断され17歳まで
生きてくれた愛猫です。
15歳で慢性腎不全と診断されてから療養食のロイヤルカナン
腎臓サポートスペシャルを与えていました。
以下、シンプリーとの比較です。
シンプリー約380kcal(100gあたり)![]() | (療法食)ロイヤルカナン腎臓サポートスペシ 392kcal/100g![]() |
|
---|---|---|
粗タンパク質 | 37.00% | 21.0%以上 |
脂質 | 20.00% | 15.0%以上 |
粗繊維 | 1.50% | 5.7%以下 |
粗灰分 | 9.50% | 6.3%以下 |
水分 | 7.00% | 6.5%以下 |
リン | 1.32% | 0.08g |
マグネシウム | 0.13% | 0.02g |
ナトリウム | 0.80% | 0.10g |
カルシウム | 1.89% | 0.2g |
カリウム | 0.60% | 0.23g |
タウリン | 0.06% | 0.06g |
シンプリーはあくまでも、病気にならないように
予防で与えてあげるととてもいいキャットフードです
腎臓病にすでになってしまっている猫ちゃんには
おすすめできません。
カロリーは大丈夫そうですが、腎臓病予備軍・腎臓病の
猫にとってマグネシウム、リン、ナトリウムが
シンプリーは成分的に高いからです。
療養食ではないという事を忘れないで下さい。
シンプリーをおすすめできる猫とは?

シンプリーキャットフードの対象年齢は
子猫から老猫(シニア)まで対象とされています。
が、個人的な意見としてシニア(老猫)で
シンプリーに切り替えたい場合、腎臓病の
初期症状が出ていないかチェックしてからの
切り替えがいいでしょう。
おすすめできるのは、
子猫から6歳位までの元気な猫さんです。
子猫の場合でも、去勢手術後にキャットフードの
切り替えを取り入れると体調不良の原因になります。
術後に元気になって欲しいという気持ちも
分かるのですが、猫はデリケートな生き物です。
いきなりキャットフードの切り替えは
リスクを伴いますので、術後2~3ヶ月は傷口や
体調が落ち着くまで食べ慣れたフードを与えて
あげる事をおすすめします。
私の経験から、腎臓病になりやすい猫種は
長毛種の男の子。
ヒマラヤン・ペルシャチンチラです。
たまたまだったのかもしれませんが、
尿路結石や腎臓病になりやすい体質
なのかなと思います。
子猫から6歳までの元気な猫さん
シニア(老猫)だけど、特にオシッコに異常もなく
食欲不振でもない場合は是非試してあげて下さい(*^_^*)
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